【哲学】お笑いにも種類がある!?
善い人生を送るための言葉
ウィットに富んだ笑いを身につけよう
アリストテレスの言葉
ひたすらに笑いを誘うことを目標とするものなるがゆえに、彼らは道化者であり、卑陋(※1)なひとびとであると考えられる。
これに反して、自分もまったく滑稽なことをいわないし、滑稽なことを口にするひとびとに対して腹を立てるというごときは、野暮なかたくるしいひとびとであると考えられる。
調子のとれた冗談で楽しませるひとは機知的(エウトラペロス)(※2)なひとと呼ばれる。
(※1:ひろう……見識が浅はかなこと)
(※2:機知的……その場に応じて、とっさに適切な応対や発言ができる能力)
~「ニコマコス倫理学」より引用~
解説
アリストテレスはまたもや「笑い」について「三分説」によって分析します。
- とにかく笑わせればよい → 下品
- 面白いことを言わない → 野暮
- 調子のとれた冗談 → 機知的
「3」の調子のとれた笑いが一番好ましい。とのことです。
確かにテレビを見ていると、体を張るだけのバラエティ番組が多いですね。
僕は個人的には好きですが、嫌いな人もいるようです。
・理性を備えた人間がやるようなことではない。
・子供たちに悪影響を与え、下品な笑いしか知らない大人になるのでは? 等
そのため、アリストテレスは豊かな人生を送るためには
たくさんの「機知」が必要になると考えました。
機知を養うには?
とっさに面白いことを言うのは難しいと思いますが、
上品な笑い(シュール)を知ることができれば、話術の幅を拡げられるのではないでしょうか。
私が好きなお笑い芸人「ラーメンズ」さんの動画を張っておきます。
洗練された話芸と日常に潜む謎を感じることができると思います。
ラーメンズ動画リンク